ラマダン マレーシア

≪ラマダンとは≫

イスラム教国家であるマレーシアでは、毎年「ラマダン(断食)」と呼ばれるイベントがあります!
厳密にいうと「ラマダン」とは「断食をする月」という意味になります。期間は約1か月ほどで、その間は多くのムスリム(イスラム教徒)の人々が飲食を止めます。

しかし、断食といっても1ヶ月の間何も食べない訳ではなく、日没から日の出までの間(夕方以降から翌未明まで)に一日分の食事を摂るのです。
これは外国人旅行者などの異教徒に強制されることは無いのでご安心ください。

ラマダンの時期は毎年11日ずつ早くなっていきます。これはイスラム暦が純粋な太陰暦を使っているためです(太陰暦は1年=354日)。
ちなみに今年2017年のラマダンの時期は5月27日~6月25日となっています。

2018年以降のラマダンの時期は以下の通りとなります。

2018年:5月16日~6月14日
2019年:5月6日~6月4日

≪ハリラヤプアサ≫

一か月に及ぶ断食が終わると、待ちに待ったお祝いの日がやってきます。それが「ハリラヤプアサ」なのです!
イスラム教徒であるマレー系の人々にとって、一年で最もおめでたい日の一つでもあります。今年2017年のハリラヤプアサは6月25日、26日の2日間になります。

この日は、多くの人が新調した服装で出かけたりします。また、家の装飾替えや大掃除などもするそうです。なんだか日本のお正月のようですね!

ハリラヤ (1)

お祝い用のお菓子
ハリラヤ (2)

ハリラヤの日の食事風景
★用語解説
断食 イスラム教徒における断食とは、日の昇っている間一切の飲食をしないことを指します。
ラマダン イスラム教徒が断食をする期間(月)の事を指します。ラマダーンとも表記されます。
ファスティング(Fasting) 断食の英語訳。日本でファスティングというと、プチ断食などのように美容・健康用語として使われており、イスラムの断食を表すことはあまりありません。